「史上最大の作戦」をしのぐ豪華キャスト「遠すぎた橋」2013年05月23日 06時10分36秒

「遠すぎた橋」(A Bridge Too Far、1977年)は戦争映画の大作で、有名な俳優がずらっと名を連ねる豪華キャストが印象に残ります。まだドイツ軍が占領しているオランダを空挺部隊で奇襲し、橋を奪還して橋頭堡を築いて、戦車師団を渡河させて、ドイツ軍を一気にオランダからドイツへと追い払おうとする作戦を描いたものです。イギリス軍総司令官のモントゴメリー元帥が立案した「マーケット・ガーデン作戦」ですが、その作戦の指揮をとったブラウニング中将(ダーク・ボガート)が作戦が失敗に終わったあと、「だから、あの橋は遠すぎると言っていたのに」と吐き捨てる台詞が題名になっています。

ドイツ軍の将軍たちにはウォルフガング・ブライス、マクシミリアン・シェル、ハーディ・クルーガーとドイツまたはオーストリア出身の有名俳優たちが演じています。ブルーメントリット西部方面軍参謀長とか、モーデルB軍集団にも有名俳優を使って欲しかったところですが。イギリス軍第一空挺師団長にはショーン・コネリー、ブラウニング中将とともに指揮をとるホロックス中将にエドワード・フォックス、第一空転師団大隊長にはアンソニー・ホプキンス、イギリスに亡命政府を作っている自由ポーランド軍第一空挺旅団長にはジーン・ハックマン、近衛機甲師団大隊長にマイケル・ケイン。アメリカ軍の第82師団大隊長にロバート・レッドフォード、第101空挺師団連隊長にエリオット・グールド、部下の軍曹にジェームズ・カーン、第82空挺師団長にライアン・オニールなど。

実在の人物がたくさん出てきますが、戦闘シーンはそれほど迫力があるとは思えませんでした。それよりも、戦場でもお茶の時間をとるイギリス軍将校とか、軍医に拳銃を突き付けて手術をさせる軍曹とか、戦闘中に傘を持って歩いているイギリス兵とか、映画の本筋とは関係ないシーンが印象に残っています。それだけつまらなかったのかも知れません。

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