ルキノ・ヴィスコンティってつまらない2013年06月08日 08時38分50秒

昔は映画ファンというと、まずルキノ・ヴィスコンティをいちばん好きな監督にあげる人が多かったのですが、私はどうも興味がありませんでした。映画を見ても、よくわからないし、退屈だったからです。そういう難解なところが当時の「インテリ」に受けたのでしょうけど、私はインテリでないので理解できませんでした(笑い)。

もちろん、映画はいくつか見ています。「山猫」とか、「地獄へ堕ちた勇者ども」とか、「ルードウィッヒ/神々の黄昏」とか、ですが、どれもなんか監督のひとりよがりのように思えました(偏見は承知していますが)。その中で、まあいちばん理解できるのが、「ルードウィッヒ」でしょうか。「バイエルンの狂王」と言われたルードウィッヒ二世を描いた作品ですが、狂気と耽美のはざまを丁寧に描いていると思います。実際、ルードウィッヒ二世が建設させたノイエシュヴァンシュタイン城にも行ったことがありますが、あまりの異常さに頭が痛くなりました。余談ですが、映画で頭が痛くなったのは、カフカの「城」(1968年のほう、話題になった1997年製作のではありません)でしたね。どうも、頭が悪いので、こういうわけのわからない映画は頭が痛くなるのです。

いずれにしても、ヴィスコンティにはぜんぜん感動しないし、最初から見る気のしない「ベニスに死す」などもありますし、私の中では名前だけ有名な監督としての印象しかありません。ヴィスコンティファンの皆様、ごめんなさい。