実話ベースの「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男-」2013年05月12日 10時19分59秒

「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」(2011年)は、実話に基づいて、太平洋戦争末期のサイパン島の日米攻防戦をヒューマンなタッチで描いた日本映画です。1945年(昭和20年)8月15日の大日本帝国の降伏を知らずに、闘い続けたサイパン守備隊の生き残り47人のリーダー、大場栄大尉を中心に、アメリカ軍に対するゲリラ戦とする日本兵と女性や老人たちを描いた作品です。ドン・ジョーンズという元アメリカ兵が書いた実録小説を基にした映画化ですが、大場大尉は「フォックス」とアメリカ軍に呼ばれていたわけではありません。これは、アフリカ戦線で英米軍を翻弄し、「砂漠のキツネ(Desert Fox)」と呼ばれたドイツ・アフリカ軍団長のエルヴィン・ロンメル将軍からの連想でしょう。

大場大尉(竹野内豊)は大本営の命令どおりに全員玉砕を考えていましたが、民間人の女性や老人たちのために、突撃玉砕するのではなく、ゲリラ戦で戦おうと決めて、部下にも命令します。そして、圧倒的な兵力を誇るアメリカ軍に対し、ワナをしかけたり、奇襲をして、アメリカ軍を混乱させるのでした。アメリカ軍はなんとか投降させようと、ビラを撒いたりしますが、日本の敗戦を信じていない大場大尉はあくまで抵抗を続けようとするのですが、あることがきっかけで敗戦を知るのでした・・・

部下の一等兵に唐沢寿明、曹長に山田孝之、軍曹に岡田義徳、上等兵に柄本時生という中堅や若手俳優を使い、ヒロインは千恵子役の井上真央。そして、芸達者な阿部サダヲやベンガルなどが出演しています。井上真央はテレビドラマ出演のときから好きな女優なのですが、NHKドラマ「おひさま」でブレイクしましたね。また、竹野内の飄々とした演技も良かったです。

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